2010年08月27日

望まれる、病院のユニバーサルデザインnumber1 UDの概論

今回は、何回かに分けて病院のユニバーサルデザイン(以下UD)と略す。
望まれるUD 特に視覚障害者の立場から…

第一回目として、UDの概要について記載しました。

近年では、UDと言う言葉が
建築や福祉関係で使われるようになってきましたが、まだ一般的にはまだまだ
これからだと思っています。

ユニバーサルデザインとは、ユニバーサル=普遍的な、全体の、
という言葉が示しているように、
「すべての人のためのデザイン」を意味し、
年齢や障がいの有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能で
あるようにデザインすることをいいます。

この言葉や考え方は、1980年代にノースカロライナ
州立大学(米)のロナルド・メイス氏によって明確にされ、7つの原則が提唱されて
います。

UDの7つの原則
1.誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)
2.柔軟に使用できる(自由度)
3.使い方が簡単にわかる(単純性)
4.使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
5.間違えても重大な結果にならない(安全性)
6.少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
7.使うときに適当な広さがある(スペースの確保)

よく取り上げられる身近なUD例としては、次のものがあります。

シャンプー容器のギザギザ
テレホンカードの切れ込み(今ではほとんど使用されていませんが)
使い勝手がよい自動販売機
ノンステップバス
缶ビールの点字表示
選べる公衆電話
多機能トイレ
エレベーターとエスカレーターと階段

また、戦後の高度経済成長時などにおける、若くて
行動に制約のない大人を基準としてきたわが国のものづくり、
まちづくりを反省し、最近各分野において、UDの視点からの設計や基準の見直しが
「バリアフリー」と「UD」

バリアフリーは、人を隔てたり、行動を妨げたりする障壁(バリア)を除去した状態
をあらわす言葉です。

平成7年(1995年)版「障害者白書」では、4つのバリア(物理的バリア、
制度のバリア、文化・情報のバリア、意識のバリア)が定義されています。

現在、バリアフリーという言葉はさまざまな場面で使われ、その使われ方もさまざま
です。

しかし、「あらゆるバリアをなくす」というように広い視野に立って使われていたと
しても、そのイメージは、「障がい者、高齢者」の概念と切り離せず、現にある
バリアを取り除くという発想になってしまいがちです。

そこから、バリアフリーは、「障がい者や高齢者など特定の人に対する、特別な対策
」であり、すべての人々の多様な関係や平等性、見た目の自然さにまで踏み込まない
という問題点が指摘されるようになりました。

たとえば、建物にエレベーターを設置しても、どこにあるのかわかりづらかったり、
それを使うことでたいへん遠回りになる場合があります。

このとき、エレベーターしか利用できない人がどう感じるかが問題です。

つまり、エレベーターをつけることでバリアフリーになるとしても、もう一歩考える
ことが重要であり、エレベーター、エスカレーター、階段を、それぞれ平等、公平に
利用できるようにすることがUDといえます。

また、「障がい者用」「高齢者用」と名づけられた商品や道具などは、バリアフリー
といえるかもしれませんが、
使用するのに抵抗がある人もいます。

年齢や障がいの有無などにかかわらず、だれもがさりげなく使えることも
UDの重要な要素といえます。
以下は、number2に続きます。
posted by こだわり at 19:01| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記